11年前のぼく:片山耀将

何度も話題に上がっていますが、『サンタクロース・ドットコム』は11年前の作品。

まだシアターキューブリックがシアターキューブリックを探している最中でした。

ぼくはまだ新人で、劇場入りしてからも、共演者に付き合ってもらって稽古してました。

あれから沢山の出逢いと別れがあって、こうして同じ作品に再会した訳です。

11年ぶりに、母校に来たような。

何か大切なものに出逢うことができたけど、同時に何かしら置き忘れてきたものがあるような気がするような錯覚もあり。

なんというか、とても不思議な感じです。

これまでの再演ものにはない感覚。

物語は近未来の話しなんだけど、過去のことを紐解かれるような作品だからなのでしょうか。

昔はよかったね、的なものではなくて。

結局、みんな過去をずるずる引っ張りながら、生きていくものなんでしょうね。

人生の大部分は過去なんだし。

うん。