「人を想う」 : 片山耀将 [『十二階のカムパネルラ』]
僕はこの座組が好きです。
無駄に自己主張することなく、
結果を性急に求めず、
「わ」というものの本当の力を知っている。
「和」だったり、「輪」だったり、もしくは「話」というものかもしれない。
だから、僕はこの座組が好きだ。
思えば、そんな予兆は稽古初日から「ふんわり」と漂っていて、それが少しずつ、一人一人の肉体に、声に、佇まいに宿ってきたように思う。
作品を想い、相手役を想い、宮沢賢治を想う。
そういう人間達が形を創る「わ」。
やがて本番になれば、その「わ」が劇場全体を包み込むようになるのでしょう。
だから僕は今、わくわくしています。とっても。
さて。
「十二階のカムパネルラ」という作品に、世界を揺るがす大事件とか、何か譲れぬものを背負って争うとか、
そういうものはありません。
変わらぬ日常の中に、ふと舞い降りた「人の想い」。
他人からしたら、些細な事柄かもしれないその想いが
やがて少しずつ、波紋のように広がり、やがて日常という波間に消えてゆく。
人生って、そういうものの繰り返しなのかもしれない。
とてもちっぽけな事の繰り返しなのかもしれない。
でも。
そういうちっぽけなもの達が、やがて僕らの一部になっていく。
それが宝物なのか、あるいは呪詛なのかはよくわかりませんが。
この作品を観て、もしあなたの心に波紋が広がったら、
その先にはどなたがいるのでしょう。
きっと、大切な人だと思います。
「十二階のカムパネルラ」
本番初日まで、あとすこし。
どうか、お楽しみに。
片山耀将
無駄に自己主張することなく、
結果を性急に求めず、
「わ」というものの本当の力を知っている。
「和」だったり、「輪」だったり、もしくは「話」というものかもしれない。
だから、僕はこの座組が好きだ。
思えば、そんな予兆は稽古初日から「ふんわり」と漂っていて、それが少しずつ、一人一人の肉体に、声に、佇まいに宿ってきたように思う。
作品を想い、相手役を想い、宮沢賢治を想う。
そういう人間達が形を創る「わ」。
やがて本番になれば、その「わ」が劇場全体を包み込むようになるのでしょう。
だから僕は今、わくわくしています。とっても。
さて。
「十二階のカムパネルラ」という作品に、世界を揺るがす大事件とか、何か譲れぬものを背負って争うとか、
そういうものはありません。
変わらぬ日常の中に、ふと舞い降りた「人の想い」。
他人からしたら、些細な事柄かもしれないその想いが
やがて少しずつ、波紋のように広がり、やがて日常という波間に消えてゆく。
人生って、そういうものの繰り返しなのかもしれない。
とてもちっぽけな事の繰り返しなのかもしれない。
でも。
そういうちっぽけなもの達が、やがて僕らの一部になっていく。
それが宝物なのか、あるいは呪詛なのかはよくわかりませんが。
この作品を観て、もしあなたの心に波紋が広がったら、
その先にはどなたがいるのでしょう。
きっと、大切な人だと思います。
「十二階のカムパネルラ」
本番初日まで、あとすこし。
どうか、お楽しみに。
片山耀将
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2018-11-01 23:04
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