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岐阜高専演劇部の皆さんと演劇してきました!:谷口礼子 [出演情報・レポート]

谷口です!
年が明けてしまいましたが、昨年末の大事なイベントについてレポートします!

12月10日、シアターキューブリックのメンバーで、岐阜に行ってきました。
岐阜工業高等専門学校(通称:岐阜高専)の演劇部の皆さん向けに、ワークショップをするためです。

岐阜高専の皆さんとのご縁は、遡ること4年前、2014年におこなったローカル鉄道演劇『樽見鉄道スリーナイン』という作品から始まりました。
シアターキューブリックのローカル鉄道演劇は、まちをまるごと劇場にするので、誘導やご案内のスタッフさんの力がとても大切です。
『樽見鉄道スリーナイン』の時は、地元の学校である岐阜高専の学生生徒の皆さんが本当に貴重な力を貸してくださって、素晴らしい公演にすることができました。
その時手伝ってくれた生徒さんの中で、ひときわ力を発揮したのは、やっぱり演劇部の皆さん。
ちょっとした懇親会やワークショップもおこなって、そこからずっとご縁が続いていたんです。

しばらく時間が経ってしまって、『樽見鉄道スリーナイン』の時にはまだ入学していなかった生徒さんも増えましたが、そんなわけで今回「ローカル鉄道演劇ワークショップ」と銘打った演劇ワークショップを行うことになりました。

参加したシアターキューブリックメンバーは、作演出の緑川さんと、『樽見鉄道スリーナイン』の出演者から、片山・千田・谷口・河野の4人。
河野さんは地元京都からやってきました!

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まずは片山さんによる身体おこしの時間。入念にストレッチをして、身体をほぐします。
そして、千田さんが、シアターゲームでみんなの心をほぐします。千田さんのテーマは「きちんと伝える」。ゲーム中はできる限り相手の目を見て、相手に伝わっているかどうかを確認します。
※自分も参加していたので写真がありません~!

そして、そのあとは、「ローカル鉄道演劇」という言葉を初めて聞く生徒さんもいるので、
緑川さんによる座学の時間で、「ローカル鉄道演劇」ってどんなものなのかを理解してもらいました。
鉄道の中でお芝居をするのって、劇場でお芝居をするのと何が違うのか、生徒さんに考えてもらいます。
「お客さんが全方向から見ている」「移動している」「照明がない」……
なるほど、なるほど。
ローカル鉄道演劇が越えなきゃいけないハードルが見えてきます。

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座学の後、参加していた14人の生徒さん(役者)を、二つのチームに分けました。
【片山・河野】のチームと、【千田・谷口】のチームです。
このチームで、早速『樽見鉄道スリーナイン』の1シーンを演じることになりました。
往路・木知原の駅で、主人公の思い出のキャラクターたちが乗ってくるシーンです。
ちょうど『樽見鉄道スリーナイン』のキャストは7人なので、全員に役を割り振ることができます。
チームごとで分かれて、読み合わせをしたり、相談したり……
シーンができたら後半では発表が待っています。
私と千田さんのチームでは、役を決めずに、いろんな役を回して、読んだことのないセリフをみんな読んでもらいました。演劇って「この役!」って決まっちゃうと、自分のセリフしか読まなくなりがちだし、自分がこの役に合ってると思っても、意外と客観的に見るとほかの役の方が魅力を生かせたりするもんです。だから、ぜひ、いろいろやってみてほしいんですよね。
白熱した読み合わせの結果、私たちのチームでは、みんなが納得するキャスティングが決まりました。

といったところで、しばしの休憩を挟み…

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↑河野さん、休憩中にバーニャカウダ食べるなんてセレブです★☆

さて、後半に突入。
役は決めたけど、今度は、台本に出てくる全ての言葉を、「句点」つまり、マルが出てくるところまでで切ってよむ、というのをやりました。「マル読み」というのですが、円になって時計回りに読んでいって、丸が出てきたらとなりの人が読む、というそれだけです。これも、自分のセリフだけを意識しないために大事なことですね!
マル読みしながら、顔を見てやったり、遠くにいる人に向かってやったり、いろいろ試していきました。そのあと、やっと、自分の役に戻って立ち稽古です。

となりを見ると、片山さんと河野さんのチームのメンバーが、その場でダッシュしたりぴょんぴょん跳ねたりしながらセリフを叫んでいます。
なるほど、身体を動かして、余計なことを考える余裕をなくしているんだな……なんて思いながら、
私たちのチームはついに椅子を並べて車両に見立てたあのなつかしの空間で稽古です。
先ほどの座学でみんなが上げてくれた大問題と、どんどん戦ってもらいます。

・狭い
→狭いので少し歩くと車両の端っこについてしまう。かと言ってゆっくり歩くと、何がしたいのかわからない見た目になってしまう。
・空間が細長い
→近くのお客さんはとても近いのに、遠くのお客さんはすっごく遠いです。結果、かなり大きな声を出さざるを得ません。
・全方向から見られている
→客席も、演じる空間も、椅子が向かい合わせになっているので、360度からの視線を意識しないといけません。

他にもたくさんのことに、気づいてくれたようです。
ローカル鉄道演劇ならではの大問題だけでなく、演劇全般に言える「きちんと伝えること」「思ったことを素直に表現すること」が、どうしたらできるのか、ちょっとしたアドバイスで伝わればいいなあ、と思って、私たちも真剣に取り組みました。
稽古場のみんなは、大笑いしたり、真顔で話し合ったり、脳みそも身体もフル回転。

中間発表でお互いの近況を確認したあと、ちょっとの時間で最終調整、そしていよいよ発表です。

今回のワークショップは、取材に来てくださった方や、見学に来てくださった方もいたので、そういった皆さんと、もう片方のチームのメンバーが、お客さん役として椅子の車両に乗り込みました。

どっちのチームも、こんな短時間で作り上げたとは思えないほど、脚本に書かれたシチュエーションと、キャストのキャラクターがあっていたし、魅力的で、見ていてワクワクしました。
アドバイスしたことを忠実に実行しようとしてくれたり、思い切りよく表現してくれたりするのを見ると、本当にありがたくて、私は感動して涙が出そうでした。

最後に、生徒の皆さんと記念撮影!
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※掲載の許可はいただきました。

シアターキューブリックメンバーもとっても充実した気分で、帰りにとった写真、いい表情でしょう!
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私たちにとっても本当に学びになる、素晴らしい時間を、ありがとうございました。
また、機会があればなにか一緒にやりたいなあ、と思いました。
これからも、繋がり続けましょう。

岐阜高専演劇部のますますの発展をお祈りして。
お疲れさまでした!
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