桜島一周 自転車の旅② 片山耀将 [『島津の疾風』]
はい! 皮ジャン&タンクトップの片山です。
幾多の試練を乗り越え、自転車で桜島を疾走する僕。
スタートは写真左側の桜島レンタカーという表示の近くです。
後半の今日は、画面右側の埋没鳥居付近からです!
ここまで来るのに、およそ一時間半。
おばちゃんのランタイムスケジュールだと、写真右下の端っこまで一時間半で行けたらいいとのこと。
結構まいてるぜ!
まぁ、途中で10分休憩したくらいで、ほぼ走りっぱなしだったから(。・・。)
ここまで来ると、足の筋力も50%くらいになります。
平坦な道だと疲労は感じないんだけど、少しでも登りになると、一気に。
ペダルを踏み込めなくなるですね(笑)
広い道ならジグザグに走れば、結構ラクにクライムできるんですが、、、そんな道幅がない。
いや、しんどかった。
そうこうしているうちにつきました!!!!!!
『埋没鳥居』です!!
大正三年の大噴火で、腹五社神社の鳥居が一日にして火山灰で埋まってしまったそう。
ちなみに本来は三メートルくらいの高さの鳥居だそうです。
掘り起こそうとしたらしいのですが、当時の村長さんが『大噴火の傷跡を残し、後世に伝えてゆくべし』と、そのままになったそうです。
自然て、やっぱり凄まじい。
しかしながら、脅威や恐怖をもたらすと同時にパワーや癒やしも与えてくれるのが自然。
鹿児島に来てから感じていた、下からもっそりと持ち上げられるような感覚はここにきて、更に激しくなっていました。
特にこの埋没鳥居のあたりは神社ですから、なおのこと。
それまでの爆走で、気力・体力共に消耗していたのですが、気力の面でかなりスキッとしました。
リフレッシュって言えば良いんですかねぇ。
すごく気持ちが軽やかになったんです。
もしや、パワースポットなのかな?なんて事を考えつつ後半戦に突入しました。
が!!!!!!!!!!!!
ここでいきなりの大事件!!!!!!!!
Twitterでも、思わず呟きましたが噴火しました。
『ドスンっ』て音がして、パッと火口を見たらこれ。
写真だと見えづらいのですが、火口から渦巻いて噴煙が立ち上ってました。
鹿児島から見たら火口は山の反対側にあるので、噴煙しか見えませんが、ちょうど僕は火口が見える側にいたので。
もちろん、こんな近くで(とは言っても距離はかなりありますが)噴火を見たのは初めて。
言葉を失いました。
太刀打ちできない存在。
我々がどんなに科学を得ようと無力だと実感。
でも、走るしかないんです。
いや、『だから』走るしかない。
そんな俺の心を挫く、半端なく長いクライム(笑)
後ろ向きで撮ったんですが、これ、登れませんでした。
チャリ押して歩きましたよぉぉぉ(T-T)
唯一、徒歩で登った道。
地図でいうと右上から西に向かう道は、海も見えず、ひたすらに山道をクライム&ダウン。
桜島の随所にある避難壕で休憩しながら走りました。
もはや、風景を撮るどころではなく、ただただこぐ。
それが終わると、海岸線を走る道へでます。
先ほどまでの地獄のような坂道は姿を消し、のーーんびり。
薩摩剣士隼人のテーマを歌いながら進みます。
そしてそしてっ!!!
ついにゴール☆
ここまでのタイムが二時間四十分。
おばちゃんが開口一番『もう帰ってきたのかい!?』と(笑)
疲労感と安堵で『はい、きつかったです。けど最高でした』としか答えられませんでした。
本当はもっと、伝えたい事あったのにな、、。
そんな心中察してか、『ほれ、飲みぃ』とおばちゃん。
手には缶コーヒー。
今まで飲んだ、どんなコーヒーよりおいしかったよ、おばちゃん!!!!!!!!!!!!!
最後はほっこりと締めくくる事ができました。
道のりはすごくきつかったけど、桜島走れて、本当によかった。
長渕さんが、桜島でライヴ決行した理由がなんとなくわかるような気がした。
もちろん、僕は鹿児島県民でもないし、桜島にも初めて来た。
でも、桜島を走った事で、鹿児島という存在を五感すべてで味わえた。
すげーしんどいけど、また必ず走りたいって思った。
桜島!!
本当にありがとう!!!!!!!
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